受診にあたり

自分を取り繕う癖がある。

ごみくずのような人間の癖に自分を愛してやまないために、先生相手にすら自分を良く見せようとしてしまう。

呆けたことを認めず表に出さず、介護の必要性を伝えることのできない老人のそれとなんら変わらない。どうしようもない。自ら進んで予約を取っている癖に。

純粋にお金が無駄になるので、伝えるべきことを一度文にしておく。千分の位置でもどうか伝えることのできるように。



自分を傷つける癖がある。

主だって使用するのは貝印のカミソリである。

それは、苛立って苛立って仕方がない時の抑えきれない破壊衝動であったり

はたまたどうしようもない喪失感の穴埋めであったりする。

恐らく、理由はそんなに大切でないはずだ。

問題視されるのは行動であって、それすらさっぱり手放せばきっと私は健常者なので。

左の腕にケロイドが一本、二の腕は触ると多少ぼこぼこしている。細い線が間引きされたように植わっている。たまにぼこぼこに殴るのであざだらけになる。

両の足首はしっかりだめになっている。

傷に傷を重ねて傷で埋めて傷で潰しているから、なんとなくそこらの一帯はくすんだ色をしている。

太ももには少し重いケロイドが2、3本ずつ転がっている。

外傷で言えばそれだけだ。大したことはない。


いよいよどうしようもなくなったら、自分の機嫌をとるべくODに走る。大抵20錠くらいなので大したことはない。酷いと一瓶丸々、つまり84錠だかを一気に消費してしまうけども。これといった健康被害はまだない。大丈夫。


未だにPTSDを投げ出さずにいる。男性が駄目なのか、身内の男性が駄目なのかはまだ分からない。

けれども怒鳴り声にめっぽう弱く、気がつけば意識がなくなってしまう。

物を殴って叫んで喚いて、過呼吸を起こして朦朧としてようやく自分を思い出す。

いつか治ると良い。将来主人と口喧嘩くらいは出来るようになっていられれば良い。


最近はどうにも寝付けない。これはただ眠れないだけだが、日常生活に害を及ぼすので早急に改善したい。布団に入って気がつけば窓の外が明るい。日中は当たり前に眠いが、激しい眠気ではない。


ムラがあるが、自分の食欲を許さない時がある。自分の体積が増えることとか、醜くなることとか、生きようとしていることとか、そういうことが気になりだすとうまくご飯が食べられないのでしっかり吐く。右手の中指の付け根にうっすら色素沈着が起きている。前歯に当たるのだ。これもそんなにこまらないな。




とりあえず症状として伝えなければならないのはこの程度だろうか、これだけ言えば薬の1つや2つはだして貰えるだろうか。待たれ土曜よ。